補償金の算定再検討へ/伊良部大橋建設推進会議
伊良部大橋建設推進会議(議長・平良和雄宮古土木事務所長)が3日、県宮古合同庁舎で開かれた。大橋開通で伊良部~平良間の離島航路が閉鎖されることから、市側が渡船補償金(見舞金)などについて報告した。市側は「大橋完成が2013年3月から14年3月に先送りされたので、補償金の算定基準を改めて検討する必要がある」と説明した。会議後、参加者らは大橋建設現場を視察。5月末の進捗状況は、宮古本島側の橋脚50基のうち32基が完成し、進捗率は64%。
この日は▽水産振興策要望に係る措置状況▽渡船補償の取り組み▽下地島空港残地利用の取り組み-の3議案を審議した。
水産振興策要望は3漁協(伊良部、宮古島、池間)が伊良部大橋建設に伴う公有水面の一部が消滅するとして、漁業補償金と切り離して要望していたもの。
このうち伊良部漁協から要望のあった水産加工品・鮮魚販売所建設▽鮮魚・モズク加工場建設▽漁民センター建設-について、県側は「検討中」と報告した。
参加者からは「三つを別々に建設する考えだと、国県の補助事業メニューに該当するかどうか難しい。それより伊良部漁港振興の中に位置付けることで、解決できるのでは」と意見が出された。
参加者らは推進会議で下地島残地利用を審議するのはふさわしくないとして、専門部会の上部団体である下地島空港残地有効利用連絡会議に審議させることを決めた。