学校図書館経営を学ぶ/司書研修会
望月准教授(琉大)が講話
2011年度司書教諭・図書館主任・図書館司書研修会(主催・県教育庁宮古教育事務所)が3日、県宮古合同庁舎で開かれた。琉球大学の望月道浩准教授が「宮古の学校図書館で育む子どもの学び」をテーマに図書館経営について講話。参加者たちは真剣な表情で聞き入っていた。
宮古地区の小・中学校の司書教諭・図書館主任・図書館司書を対象に、学校図書館活用の充実を図ることなどを目的に開催された。
望月准教授は、蔵書の分類構成を把握することの必要性を指摘し、多くなりがちな文学書の構成比の目安として「せいぜい25%まで」と具体的な数字を提示。「学校図書館を有効に機能させるには、図書館の経営方針や各学校の教育目標に即した図書館の目標、年間計画、運営についての役割分担などを策定すべきとした上で、方針や目標、計画、役割分担の例を紹介した。
「図書館の充実を図っても、その成果は数値に反映しにくいものが多いが、数値に計れないところに大事な部分がある」と語る望月准教授。読書嫌いな子どもへの対応としては「最初から本が嫌いな子はいないので、嫌いになった原因を考えてあげてほしい」と呼び掛けた。
講話の前には宮古教育事務所の砂川義治指導主事が、宮古管内09・10年度学校図書館・読書活動実態調査結果について説明した。