市公設市場7月オープン/旧下里市場跡
17店舗入居へ 青空市併設活性化
旧下里公設市場跡地に建設中の宮古島市公設市場が15日に完成する。入居する17店舗はすでに決まっており、7月1日には一部の売り場がオープンする。全体的なオープンは、夏の観光シーズンに間に合うよう7月15日を予定。野菜や精肉、鮮魚を販売するほか特産加工品店、土産品店、食堂、青空市も併設した。新たな観光名所として中心市街地の活性化や交流の場として期待されている。
新しい市場は鉄筋コンクリート2階建て。敷地面積1168平方㍍、建築敷地面積829平方㍍、建物の床面積は1階が757平方㍍、2階が293平方㍍。15台分の駐車場も整備した。
総事業費は1億5000万円で、国や県からの補助は受けずに庁舎等建設基金を充てた。
市場入り口付近の一角には15の青空市が出店し、テーブルを配置し野菜や青果などを売る。
1階は土産品や特産加工品を販売する11店舗ほか、鮮魚や精肉4店舗が入る予定。2階は食堂・レストランで2店舗が入居を決めている。
旧市場に入居していて現在、仮設店舗で営業している3業者を優先入居とし、残りは公募して抽選で決めた。10日に入居や営業に関しての説明会を開く。
新市場は当初3月31日完成、4月オープンの予定だった。市によると、建設場所南側道路の陥没や店舗配置の見直しなどで設計変更を余儀なくされ、2カ月半工期が伸びた。
建設場所については、旧町村から見直しを求める声も上がったが、下里公設市場再開発委員会は①旧公設市場跡地には約40年の歴史がある②中心市街地活性化の起爆剤として位置的に適切―などを挙げ、2009年に下地敏彦市長に審議結果を答申した。