肉用牛は1万7300頭/家畜飼養頭数10年末
母牛淘汰で2年連続減少/戸数は大幅増の1277戸
県宮古農林水産振興センター(仲宗根盛和所長)は6日、宮古島市と多良間村で飼育されている家畜や鶏などの頭羽数(2010年末現在)を発表した。肉用牛は前年比653頭(3・6%)減の1万7313頭。頭数は2008年の1万8094頭をピークに2年連続減少した。同センター家畜保健衛生課の慶留間智厚課長は先行きについて「前年と比べた子牛競り値の上昇は明るい材料。今後の増頭に期待している。一方、飼料価格の高止まりが懸念される」と話した。
飼養頭数減少の要因には、老齢母牛の淘汰を挙げた。淘汰に見合う代替牛がなく頭数を減らしているという。
一方、飼養戸数は市役所の調査方法の変更に伴い、大幅増(同比戸増)の1277戸となった。新規農家は、9人だった。
従来戸数は牛舎単位に数えていたが、今回から兄弟2人が同じ牛舎に飼育している場合は、2戸と数えるようになった。
ヤギの飼養戸数は前年比39戸(15・9%)減の206戸。頭数は1566頭で同比127頭(7・5%)減った。特に多良間村で123頭(12・9%)減少した。原因は、今後調査する。
豚は戸数13戸(同比3戸増)、頭数が963頭(同比10頭増)。市内で遊休化していた豚舎に就農した農家があり、増加に転じた。
採卵鶏は戸数が同比10戸(20・4%減)の39戸。小規模農家が高齢化に伴い辞めた。羽数は3万1793羽で、同比458羽(1・4%)減った。
乳用牛の戸数は1戸で、増減なし。頭数は168頭で、同比16頭(8・7%)減少した。