宮古空港に特産品販売所/市とターミナルが協定締結
“地元こだわり”をアピール
宮古島で生産、加工された特産品のみを取り扱う特産品販売所「みーや」が10日午後、宮古空港2階にオープンした。同日、宮古島市(下地敏彦市長)と宮古空港ターミナル(神里恵亮社長)が販売所に関する協定書を締結。それぞれ「宮古空港は空の玄関。島の特産品を広く島内外にアピールしていきたい」と販売所オープンに伴う地域振興に意欲を示した。納品するのは基本的に小規模経営で売り場の確保が困難な生産者が中心となる。既存の特産品のアピール並びに新商品開発に伴う地域経済の活性化が
期待される。
販売所には空港ターミナルの職員が常駐する。陳列する特産品は原則として市が生産者と協議してあっせんする形を取り、価格は主に生産者と空港ターミナルが話し合って決める。
現在30~40の生産者がみそやカツオのなまり節をはじめ多くの菓子類など、宮古島で生産された特産品のみを陳列している。市と空港ターミナルは協定書の中で販売所に関する複数の項目で合意しており、基本的にターミナル内にある別の店舗と商品が競合しないように努めることも決めた。
宮古島で生産されている農林水産物や菓子は数多くあり、離島フェアなどでも毎回20~30の生産者が自慢の特産品を持ち込んでアピールしている。ただ、その後の販路拡大が大きな課題に挙げられていた。
このような背景を踏まえて市と空港ターミナルが特産品販売所の設置に関する協議を開始。空港ターミナルが販売所のスペースを確保し、市は離島フェア参加者を中心に生産者との話し合いを進めてきた。
販売所オープンに関して下地市長は「どこまでも地元にこだわった商品を売り込みたい。商品が他の店舗と競合することがないようにしながら空の玄関を利用する多くの人に島の特産品をPRしていきたい」などと決意を示した。
神里社長は「空港に特産品売り場がなく寂しいと感じていた」と述べ、販売所のオープンを喜んだ。その上で「われわれ空港ターミナルとしても地域振興、宮古島の振興のために貢献していきたい」と話した。
販売所への納品に関する問い合わせは宮古島市商工物産交流課(電話73・2690)、または宮古空港ターミナル(電話72・1212)業務係の宮国幹雄さんまで。