漂着漁具を植木鉢に/城辺の川満さん製作
地域住民の間で評判に
海岸に漂着した漁具の浮玉で植木鉢を製作-。こんなユニークな発想を生かした工作で地域の評判を集めているのが城辺砂川の川満恵俊さん(71)。海岸線で浮玉を見つけて「何かに役立てられないか」と考えた末に植木鉢にするアイデアを思い付いた。色とりどりの植木鉢は川満さんの自宅に彩りを与え、安らぎの空間を演出している。
川満さんが植木鉢の製作に取り掛かったのは今年4月から。資材は北海岸線に大量に打ち上げられる大小さまざまな浮玉で、「いくらでもある」という。資材収集作業はそのまま海岸の美化活動に直結。「少しは貢献できているかな」と照れくさそうに話した。
集めた浮玉は磨き上げて工具で半分から切る。それを逆さまにしてボルトで接着し、花を植える部分には均一の切れ込みを入れてデザインに工夫を施す。仕上げはスプレーで塗装。使い古された浮玉はブルーやオレンジ、グリーンの植木鉢に変わっていく。
川満さんは「昔からそうだが、物を見たら何かを作りたくなる。使っている浮玉は頑丈だから半永久的に使えるよ」と話し、自宅の庭いっぱいに並べた自慢の植木鉢を誇った。「植木鉢だけじゃなくて、郵便ポストなども作ってみたいと考えている」とも話し、物作りを楽しむ純粋な気持ちを笑顔で表現した。