「命」テーマに島の生活体感/池間小中
糸満南小の児童と交流
県の2011年度沖縄離島体験交流促進事業として糸満南小学校の5年生29人が15日、池間島での体験学習をスタートさせた。池間島離島振興総合センターでは入島式のほか、池間小中学校の児童生徒との交流も行われ、両校がそれぞれの地区で自慢できることを紹介し合うなど子どもたちは笑顔の交流を楽しんだ。体験学習は17日まで行われ、きょう16日はかまど作り体験や、定置網漁、サンゴ礁イノー散策体験、シャコ貝移植放流などを予定している。
同事業は沖縄の離島に出掛けることの少ない沖縄本島の子どもたちを離島に行かせ、それぞれの文化、歴史、自然を体験させることが目的。今回は、糸満南小の児童は池間島と城辺に分かれて体験学習を行っている。
池間島の受け入れ窓口となっているNPO法人いけま福祉支援センターの前泊博美理事長は「今回の体験学習のテーマは『命』。島の人たちとの触れ合いを通して命の大切さ、尊さを学んでほしい。子どもたちには今回の交流で池間島を丸ごと体感してほしい」と話した。
それぞれの学校による地域自慢では、池間小中学校側が糸満からハーリーが佐良浜を経由して伝わったことなどを紹介した。
その後、池間島宝探しウオーク(島内散策)がスタンプラリー形式で行われ、参加した糸満南小学校の児童たちは、指令書に書かれた場所を目指して島の人たちから情報を収集しながら地域の歴史や文化、自然を学んだ。
糸満南小の児童29人は、島内で民泊。子どもたちは日常の島の生活を楽しみながら、島で生活する人たちとの触れ合いを通して、命の大切さを学んだ。