マンゴー船舶輸送実施へ
ピーク時に週1回直行便/生産者説明会で確認
宮古島市農林水産部農政課は15日午後、上野農村環境改善センターで、マンゴーの船舶輸送に関する生産者説明会を開いた。今夏は7月中旬の出荷ピーク時期に週1回のペースで船舶を利用。これにより空港や港に1日以上商品が積み残ることはないと強調しながら理解を求めた。生産者はおおむね了承し、懸念された商品の積み残しは解消に向けて大きく動き出した。
農政課の職員が前日の産地協議会で取り決めた方針を説明した。冒頭で村吉順栄課長は「船舶輸送は避けて通れない。今期から船舶輸送をスタートさせて出荷体制を安定させたい」と理解を求めた。
この後、具体的な船舶輸送方針を示した。7月中旬の出荷ピーク時期に航空機に載せ切れない個人顧客向けマンゴーを船舶で輸送すると説明。毎週土曜日午後5時に平良港を出港する南西海運の船に載せて翌朝8時には那覇入り、ここからは空路本土に向けて輸送を開始するとした。この経路なら航空機と大きく変わらない時間で輸送できる。
マンゴーを航空機、船舶に選り分ける作業は宅配業者が生産農家と話し合って分配する。船舶輸送時は冷蔵コンテナの室温を25度に保つ。輸送コストは、今期に限って航空機輸送と変わらない料金が設定されるという説明もあった。
生産者には「マンゴーを箱詰めする際、遊びを作らないようにしてほしい」と呼び掛け、船が揺れた場合でも果実が傷付かないような配慮を求めた。
生産者は品質や輸送コスト、航空機輸送の優先度などについて質問。今夏スタートする船舶輸送に関する情報収集に努めていた。