サンゴの生態学んだよ/狩俣小で出前講座
梶原さん、環境の大切さを訴え
狩俣小学校で16日、地域環境センター出前講座が開かれ、4~6年生の児童がサンゴの生態などについて学んだ。講師を務めた宮古島市上下水道部の梶原健次さんは「サンゴの量が減り続けている。海を汚さないよう努力しよう」などと呼び掛けた。
同講座は身近な生き物に関して専門家の講話を聞いて、これからの環境学習に生かすことが狙い。サンゴに対する関心を高め、保全の重要性を考える機会にすることも兼ねた。
梶原さんは、「沖縄の海の中には400種類のサンゴがある」と説明し、写真や標本を使って分かりやすく授業を進めた。サンゴの種類によって成長のスピードが違うことや、サンゴの体のほとんどが骨でできていること、サンゴをすみかにしているさまざまな生物なども紹介した。
サンゴの白化現象についても説明。「海水温が高くなりすぎると白くなってしまう。これは健康状態が良くない証拠で、しばらくすると死んでしまう」などと話し、要因の一つに地球温暖化を挙げた。
サンゴを食べるオニヒトデの急増にも触れて海の汚れとの関係を指摘。「私たち人間は、海を汚さないようにすることが大切」と呼び掛けた。
児童たちは梶原さんの話を真剣に聞いて、サンゴの生態と環境問題を学んだ。