戦争の悲惨さ学ぶ/久松中平和集会
上地さんが体験講話
久松中学校(平良ヒロ子校長)で20日、慰霊の日を前に、戦争体験者の上地照子さんを講師に迎え、平和学習「戦災と平和を学ぶ集会」が行われた。上地さんは「皆さんが正しく判断する力を養い、平和な日本の担い手になってほしいと思い話す」と前置きし、1944年に自らが来間島で体験した機銃掃射や艦砲射撃、自宅の玄関前に落とされた焼い弾など、当時の体験を聞かせた。
上地さんは「玄関に落ちた焼い弾は自分から10㌢ぐらいしか離れていな
かった。幸い不発だった。爆発していたら皆さんの前でこうして話ができなかった」と述べた。
さらに「戦争は人を殺し、物を破壊し、物を奪い取る。勝っても、負けても犠牲者が出る」と話した。
生徒からは「戦争体験で一番つらかったことは」「戦争を切り抜けてきて考えたことは」などの質問が出た。
上地さんは「人が殺されていることが一番つらく、体験を通して平和の尊さを考えた」と答え「正しい判断ができる人に成長することを期待する」と結んだ。
福永千鶴さん(3年)は「戦争を知らない自分たちにも戦争は人を殺し、物を壊す怖いものであることが分かった。平和を担うために正しい判断ができる人に成長したい」と礼を述べた。