がんずううやき
2011年6月21日(火)22:20
前泊 源次郎さん(90歳)(平良字西原出身)
「孫の将来楽しみ」
「元気でいるのは孫たちの将来を見るため」と話す前泊さん。
「医者、警察官、琉球大学在学中の孫がいるんだよ」と話す表情は誇らしげだ。
若いころに親を亡くした。自分と兄2人で家族を守ろうと、21歳の時、京都に出稼ぎに行く。毎日朝から夜まで無我夢中で働いた。17歳のとき兵隊に召集され、パプアニューギニアの近隣の島に配属される。現地で戦争を経験。「1年経つと食料も武器も底をつきた。厳しい状況で生きて帰って来れたのは運が良かった」。23歳のときに宮古島に帰島。その年、再び出稼ぎに行く。大阪で着物を買い、宮崎で食料と物々交換をして生計を立てる。「物々交換のときのけんかが面白かった」と当時を懐かしむ。
朝は、家の庭にあるみかんの木の下で、近所の人と話をして過ごすのが日課。夕方は木陰で涼しみながら、孫、ひ孫の将来を思い描いている。
子ども5人、孫13人、ひ孫3人。
1921(大正10)年5月29日生まれ