「ありがとう」を持ち帰る
被災地に絵手紙届ける/岩手県盛岡市出身・山本良子さん
岩手県盛岡市出身で現在、宮古島在住の山本良子さんが24日、本社を訪れ宮古島の住民から寄せられた絵手紙約300枚を東日本大震災で大きな被害を受けた同県宮古市田老の小中学校に届けてきたことを報告した。
山本さんが届けたのは、宮古特別支援学校の児童生徒と砂川中学校と上野中学校の生徒たちが被災地の子どもたちを励まそうと製作した絵手紙と新聞、テレビなどで呼び掛けて寄せられた島民の絵手紙約300枚。
18、19日の両日に山本さんが母親のふるさとである宮古市の市立田老第1小学校と同第1中学校を訪問。絵手紙と上野中学校から預かったブーゲンビリアの苗も一緒に両校の児童、生徒に手渡した。
山本さんは「岩手の人たちからは『勇気になった』との言葉や『お礼もお返しもしたいがいろいろ整理できていない。ありがとうの言葉を届けてほしい』と言われた」と話した。
山本さんは震災後、初めて宮古市を訪問。幼いころから良く訪れた街並みは壊滅状態となっていた。
「今回、宮古島の人たちの気持ちを届けてきた。来週には協力してくれた3校に報告したいと思う。また、新聞、テレビでの呼び掛けに協力してくれた人たちも本当に感謝している。岩手の人たちも『いつかお返しができるようになるまで頑張る』と言ってくれた」と笑顔で話した。
山本さんは今後も、同様の取り組みを展開し、被災地への支援を続けていくとしている。