行雲流水
2011年6月24日(金)23:00
伊志嶺の逆転2ラン(行雲流水)
久しぶりに興奮した。6月15日、東京ドーム、セ・パ交流戦ロッテ-巨人の最終戦。ロッテ成瀬はラミレスの2本塁打の2点、巨人東野は今江のタイムリーの1点と好投
▼巨人の再三のチャンスは中堅岡田の超ファインプレーに阻まれた。ロッテファンはもちろん、巨人ファンからも惜しみない拍手が送られた
▼巨人は7回2アウト2塁の場面で久保を投入、伊志嶺を2塁ゴロに抑えた。ロッテ成瀬は8回まで投げ抜き、味方の反撃を待つしかなかった
▼1対2のまま9回を迎えた。巨人は抑え役のアルバラデホをマウンドに送った。途中出場の里崎が左翼前ヒットで出塁。スタンドのボルテージは上がった。代打渡辺は送りバント。投手はあわてて球を取り損ない暴投、1塁・3塁にした。次打者はファインプレーの岡田。期待とは裏腹に1塁ゴロ。2塁に投げ1アウト、本塁に投げ2アウト。場面は一転、2アウト1塁に代わった。球場に深いため息がこぼれた
▼伊志嶺が打席に入った。この日の伊志嶺は捕手、遊撃手、1塁フライ、2塁ゴロと凡打を繰り返した。この日5打席目。2ストライクと追いこまれ、万事休すと思われた。アルバラデホの投じた5球目は左翼席にはじき返された。逆転2ランだ。球場は興奮のるつぼと化した。9回裏27個目のアウトは右翼伊志嶺のグラブに入った
▼伊志嶺の2号逆転2ランは宮古の野球少年に大きな夢と希望を与えたものと思う。スタメン出場が続けば新人賞も夢ではないと思う。