83万円の黒字を計上/宮古島漁協
クルマエビ養殖事業が好調
宮古島漁業協同組合(小禄貴英組合長)の第41回通常総会が29日、同漁協で開かれた。2010年度の単年度決算は、29万6800円の黒字を計上し経営の立て直しへ明るい材料となった。クルマエビ養殖事業の黒字が大きかった。累積赤字は2億6874万円となったが、これを単年度黒字分と資本準備金1億6238万円を取り崩して穴埋めする案を承認し、次期繰越赤字は1億552万円に圧縮された。
財務状況は、負債総額3億9183万円が資産総額の3億1299万円を7884万円上回る債務超過に陥っている。積み重なる赤字が、資産を食いつぶしている。
クルマエビ養殖事業は8932万円を売り上げて、633万円の黒字を出した。品質が良く、本土の市場で高く評価されているという。
購買事業は燃油高騰や資金繰りの悪化から軽油タンクの修繕が遅れて、計画通りの供給ができず販売高が減少した。
製氷冷凍事業は、魚の安値による漁船漁業の低迷や製氷機の故障などが重なり、580万円の大幅赤字を計上した。
販売事業は、ソデイカの出荷が好調。モズクは消費低迷から、搬入制限を実施したことで、販売高が大幅に減少した。また、太平洋東北沖地震に伴う津波の影響で、収穫前のモズクが流失し、特に糸モズクの搬入が大幅に減った。