「命の源」に感謝込めて/第2回宮古水まつり
水との触れ合い楽しむ
「水はすべての命の源、水への感謝の心を」をテーマに第2回宮古水まつり(主催・同実行委員会)が3日、市城辺字福東の地下ダム資料館とその周辺で開かれた。プールやウオータースライダーなどが特設されたほか、水つなぎリレーやソーメン流しなど、私たちの日常に欠かせない水を使ったさまざまなアトラクションが行われ、来場者は水との触れ合いを楽しんだ。
水利施設への理解と関心を高めるとともに、水の恩恵への感謝、雨乞いをしていた時代の歴史や文化を後世に継承することなどを目的に昨年から開催されている。午後2時から行われたオープニング式典では実行委員長を務める宮古土地改良区の仲間克理事長が「多くの催しがあるので、大いに楽しんでほしい」と呼び掛けたほか、来賓として参加した沖縄総合事務局の高柳充宏農林水産部長や下地敏彦市長らがあいさつした。
福東自治会の饒平名節子さんらによる「水まきの儀」が行われた後、式典アトラクションとして下地中学校の生徒たちが「龍の舞」を昨年に続き披露。漲水クイチャー、比嘉クイチャー、宮国クイチャーでは男性は力強く、女性は優雅に踊った。
プールやウオータースライダーなどが設置された「ちびっこウオーターランド」では夏の強い日差しが照りつける中、子どもたちが水しぶきや歓声を上げながら水遊びを楽しんだ。
昔は日常的に行われていた水くみの大変さを知ることなどを目的に実施された「水つなぎリレー」では4人が1組となり、バケツを使ってくみ上げた地下ダムの水をリレー形式でゴールまで運ぶ速さを競った。
ソーメン流しには多くの人が集まり、水とともに流れてくるソーメンをすくう楽しさと食べるおいしさに笑顔を見せた。
そのほか、地下ダム資料館の無料開放や、水まつり絵画コンテストの入賞作品展示、トウガンの無料配布や農作物の特売、そして夕方からはステージイベントを開催。多くの団体らが出演し踊りや歌でまつりを盛り上げた。
今年、初めて来場したという前泊真季さん(平一小5年)は「泳いだりも潜ったりしたプールがすごく楽しかった。来年もまたぜひ来たい」と感想を語った。