市主任主事を再逮捕/宮古島署
新たに4件、25万円横領容疑
宮古島警察署は6日、先月14日に国民健康保険税として市民から徴収した現金約55万円を横領した業務上横領の容疑で逮捕した宮古島市農業委員会農政係の浦崎和人主任主事(37)=伊良部字長浜=を別の業務上横領の容疑で再逮捕した。本人は前回、今回の容疑とも否認している。55万円の横領容疑について那覇地検はこの日、処分保留としたが新たに判明した業務上横領の容疑での再逮捕となった。
同署によると、浦崎容疑者は昨年5月下旬から同8月上旬まで間に、国民健康保険税として市民から徴収した4件分の合計約25万円を横領した。
同署によると今回の4件は、前回の約55万円の公金横領以前に行われた。
浦崎容疑者が保険税を納めた市民に発行した領収書に押された公印の日付と実際に納付された日付が違っていたことから、今回の業務上横領が発覚した。
国民健康保険課によると、領収書に押される公印は職員それぞれが担当して所持しており、誰がその保険税を窓口で受け取ったかは押された公印で判断できるという。
今回の再逮捕について安谷屋政秀総務部長は「職員には責任と自覚を持って業務を遂行するよう指導している。二度と同じようなことが起こらないよう指導していきたい。本人の処分については司法の判断が出た後に決定したい」と述べた。
浦崎容疑者は昨年8月、国民健康保険課徴収係として市民から1年分の保険税一括納付を窓口で対応。 その公金をバッグに入れて庁舎外に持ち出し、友人宅に止めた自家用車内に置いてあったが、翌日戻ると盗まれていたという。
昨年9月、一括納付をした市民に保険税未納の督促状が届き、この市民が領収証を持参し市役所に訪れたことから発覚。浦崎容疑者は昨年10月に全額を弁償している。
浦崎容疑者はこれまでの調べに対し、公金を持ち出したことは認めているが、車に置いて盗まれたと供述し、横領容疑については否認している。
浦崎容疑者は公金の不適切な処理を理由に昨年12月14日から停職3カ月の処分を受けた。復職後4月1日に定例人事で農業委員会に異動した。