農作物盗難防止で一斉パト/就農青年クラブ
安心な生産環境づくりへ
宮古地区就農青年クラブ連絡協議会(根間祐樹会長)は8日、2011年度の「農業生産にかかる一斉防犯パトロール」を宮古島一円で行った。同パトロールは、盗難被害の未然防止と安全な営農環境づくりを目的に宮古島署から委嘱を受けて実施しており、今年は3年目。一斉パトロールは今回のみで、今後は3~4人のグループを組み、各地域単位で目を光らす。
クラブ会員らと宮古島署によると、農業関係の盗難は牛の飼料やキビ、カボチャ、バナナ、野菜、アオドウガネ誘殺灯、耕運機の部品-などが確認されている。
出発式で根間会長は「私たちは、防犯パトロールを実施し、農家が安心して農業生産に取り組める環境づくりにまい進してきた。しかし、依然として農作物の盗難や農業機材の破損などの人為的被害は続いている。パトロールが、今後の宮古における安心・安全な農業生産環境づくりに少しでも寄与できれば幸い」とあいさつした。
宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長は、心ない盗難の怒りの意を表明。その上で「一緒になって農作物が安心して作れる環境づくりをしていきたい」と決意を述べた。
下地秀一県宮古農林水産振興センター農業改良普及課長は、青年の力で安心して生産に取り組めるより良い環境づくりと、防犯意識の向上が図られるよう期待した。
パトロールは、年間を通して行われている。