救命胴衣着用し高台に/池間幼小中
津波想定し避難訓練
池間幼小中学校(下地政昭校長)で12日、全校生徒41人と教職員が参加して、授業中に地震が発生し、津波の恐れがあるという想定で避難訓練が行われた。午前10時40分、地震発生の緊急校内放送で、各クラスの生徒たちは机の下に避難。揺れが収まるのを待って、救命胴衣をかぶって頭部を守りながら一斉に避難した。
学校の西側にある池間集落内の高台に約6分で避難した。避難場所の標高は約10㍍。県の防災計画で想定しているマグニチュード7・4の石垣島東方沖地震が起きた場合、宮古島への津波到達は約10分後と想定している。
訓練に参加した市防災・危機管理係の川満秀海主幹は訓練後に「てきぱきと行動し、緊張感を持って足早に避難できた。大変良かったと思う」と講評した。
下地校長は「命を守るための訓練なので、真剣に行動することが大切。避難しながら少し話し声が聞こえたこと以外は大変良くできた」と話した。
同中生徒会長の奥濱貴君(2年)は「移動中に話をしたことを反省している。次はやらないようにする」と訓練の感想を述べた。
池間幼小中は海沿いで標高80㌢の所にある。3月11日の東北地方太平洋沖地震発災後、これまでプールの倉庫に保管していた救命胴衣を各クラスに常備するなど、防災・減災の対応に努めている。
下地校長は「海が近いという特殊な条件の学校なので、発災時にはきちんと避難ができるように毎年訓練を実施したい」と話した。