ブーへの思いを作品に/川満信子さんが個展
平良東仲宗根で工房「宮古袋もの」を開いている川満信子さん(80)の初めての個展ブー(チョマ)への思いがつむぎ出す作品展が15日、平良下里のSTUDIOゆいで始まった。今月24日まで開催する。宮古織りのシャツやバッグ、小物入れなど熟練の技で仕上げた作品約50点を展示・販売している。開催時間は午前11時から午後7時まで。
川満さんは、長年にわたりブー績みや織り、染めの技術を磨き上げてきた。離島フェアなど各イベントに作品を出展し、内外で高い評価を得ている。
個展会場には、特許を取得した「ハイビスカスの花弁を用いた染色方法」で染めた色鮮やかな作品が人目を引く。そのほか草木染めによるバッグや小物入れも複数展示されている。
川満さんは「ゆいの小川京子さんの協力で個展を開催することができた。個展の日を迎えることができてうれしい」と感謝。「宮古のブーを何とか残していきたいという意気込みだけで続けてきた。これからもそういう気持ちで頑張っていきたい」と話した。
個展の開催に向けて尽力した小川さんは「川満さんの技術、作品に感銘を受けたのが始まり。こんなに素晴らしい技術を持っている川満さんに光を当てて、人のネットワークをつなげていきたい。それが私にできること」と話し、個展開催による宮古織りなど伝統文化の広がりを期待した。