伊良部でバッタ異常発生/キビの食害懸念
発生不明 市が薬剤駆除へ
サトウキビに集団で食害を与えるタイワンツチイナゴ(イナゴ科、別名バッタ)が19日、伊良部の下地島のキビ畑で異常発生してるのが確認された。発生原因は分かっていない。イナゴが食べた一部の葉にはギザギザが見られ、農家は今後の被害を心配している。市役所伊良部支所では、近く薬剤駆除作業を展開する。
イナゴが異常発生している場所は、下地島空港南側のフェンスから20~50㍍
離れたキビ畑とその周辺の草地。
イナゴは、昨年9月に夏植えしたキビ畑(総面積約160㌃)に集中的に発生。イナゴは警戒心が強く、人気がするとあちこちから飛び上がり、その数は数千匹と推定されている。
最初の発生地はキビ畑周辺の草地と見られている。イナゴの若齢幼虫はイネ科のハイキビなどを摂食するとされる。個体数が急増したことから、キビ畑に移動したものと考えられている。
同支所では「JAおきなわ伊良部支店に薬剤駆除を依頼してある。薬剤補助金を確保したい」と説明した。
タイワンツチイナゴ 年1回発生する。3~5月に産卵し、4~6月にふ化する。成虫は体長5~8㌢ほどの大型バッタで日本最大。琉球列島以南の台湾などに分布する。