産業・経済
2011年7月20日(水)9:00
マンゴー出荷ピーク
今期から船便輸送も
2011年産マンゴーの出荷が、ピークに入った。市内の航空貨物取扱所は18日には、今期最高の2800ケースを受け入れた。今のところ、飛行機への積み残しは出ていない。職員らは、マンゴー貨物を発送先別に仕分けする作業に追われている。
今期マンゴーの島外出荷は、前期より80㌧多い500㌧を見込んでいる。今後積み残しが出ると見られ、この分は那覇まで船舶で冷温輸送する流通体制を整えている。
県などの農業関係機関が今月の2~4日にかけて実施した「船舶・航空複合輸送シミュレーション試験」の結果は、「宮古-那覇間を船舶輸送に置き換えても、鮮度などに大きく影響しない」と結論付けた。
今期のマンゴーは、5月末に襲来した台風2号の被害を小さく抑え、出荷にこぎ着けた。甘くてとろけるような食感の宮古島産完熟マンゴーは、中元の贈り物として、本土の消費者に人気が高い。今年の出荷は、8月上旬ごろまでを見込んでいる。