市場性の高い子牛生産を
安達さんが交配方法など助言
肉用牛産肉能力平準化促進事業に係る現地研修会が20日、JAおきなわ宮古家畜市場で開かれ、大勢の畜産農家が参加した。講師は、社団法人・家畜改良事業団熊本種雄牛センターのアドバイザーを務める安達浩治さん。安達さんは系統の組み合わせや、飼育管理の仕方が、市場性の高い子牛生産のポイントになると強調した。
安達さんによると、宮古家畜市場に上場された子牛の母の父の系統は、増体の良い気高系が最も多く全体に占める割合は40・4%。次いで肉質に優れる但馬系の34・2%、質量兼備の糸系20・6%の順となっている。安達さんは交配は、各系統の特徴を考慮して行うよう助言した。
宮古産の去勢子牛と島根産の1日当たり増体量を比較すると、宮古の0・96㌔に対し島根は1・10㌔と0・17㌔の開きがある。宮古は、増体量の改善が課題になると指摘した。
飼育管理のポイントには①清潔な乾燥した牛床で下痢をさせないような育成②早期の餌付け、飼料の給与と粗飼料の十分な給与③十分な運動と削蹄の実施④太りすぎの子牛を作らない-などを挙げた。