10年度赤字総額5000万円超/市内のバス会社3社
県・市が補助金で補てん
市バス対策会議(議長・長濱政治副市長)が29日、市役所平良庁舎で開かれ、市内で営業するバス会社3社が生活バス路線の計8系統の2010年度収支決算で赤字総額5704万円を報告した。県・市は3社に対し、収入から諸経費を引いた額を補助金で交付しており、赤字総額と補助金総額は同額となる。
バス会社は宮古協栄バス(豊見山健児代表)、八千代バス(砂川能樹代表)、共和バス(新里哲代表)。赤字額は、宮古協栄バス2634万円、八千代バス2031万円、共和バス1038万円。
補助金交付対象の系統は、宮古協栄バスが久松線を除く新城吉野保良線、長北山北線、友利線、与那覇嘉手苅線、新里宮国線の5系統。八千代バスが池間一周線、狩俣一周線の2系統。共和バスが伊良部線の1系統。8系統とも全て赤字路線となっている。
宮古協栄バスは「今年6月から大型バスを車いす対応型の中型ワンステップバス(スロープ付き)に切り替え、燃料節減に努力している」と語った。
他のは2社は「利用客のニーズに対応しながら経営努力を行っている」と説明した。