市の借金、349億円
10年度一般会計決算 貯金は22億円
宮古島市はこのほど、2010年度一般会計の決算概要をまとめた。それによると、市の借金を示す地方債現在高は349億8124万円で、1年間で6億500万円増加した。7月31日時点の人口(5万4957人)で割ると、市民1人当たりの借金は約63万6000円の計算になる。一方、貯金となる財政調整基金は22億6129万円となった。
10年度一般会計決算は、歳入総額399億2100万円で、歳出総額は368億500万円となり、翌年度へ繰り越す財源3億9200万円を差し引いた実質収支は27億2300万円の黒字を計上した。
市では、黒字を計上した要因として普通交付税(国が財政不足の自治体に交付)の増額などを挙げ「合併による効果」だとしている。
ただ、合併による交付税の特例措置約31億円が、2016年度から5年間で段階的に引き下げられる。このことから市では10年度決算での黒字額については「持続的な財政運営を図るためにも特例措置の減額に備えて計画的な積み立てが必要。将来予定されている新図書館や新ごみ処理施設の建設費にも充てることができる」とし、財政調整基金に積み立てていく方針。
10年度決算は市議会9月定例会に上程され認定を受ける。