「宮古花の王国」事業が完成
植物園に癒やしの空間
宮古島市が計画している「宮古花の王国」づくりの柱となる市熱帯植物園のリニューアル事業が15日、完成した。園内に天然水が流れる水辺を創出し、周辺には熱帯植物や花木などを植栽した。数十種類の花は植栽したばかりで咲いているのは少ないが、来春には見ごろとなりそうだ。施工は世界的な庭師として知られる石原和幸さんが手掛けた。
ポンプで水をくみ上げ、高台から段差
のある池を通って水が流れる仕組みで、「さらさら」と聞こえる水の音が心を癒やしてくれる。池の中に魚を泳がせる計画もしている。
大小の池の周辺には、ブーゲンビレアやハイビスカスなどの花木を植え、せせらぎを聞きながら庭園が眺められるよう設計されている。
台風襲来などに備えての年間の管理が課題だが、台風に強い花木などを選定し植栽したり、常時スペースや植え替えスペースを配置し年間を通して四季折々の花が咲く空間を創出する考えだ。
また、市民ボランティアを募集し、各家庭に咲いている花を持ち寄って植栽してもらう計画もある。
「花の王国」事業は、宮古島を花と緑でいっぱいにする島づくり計画書に基づく。植物園のリニューアル事業のほか、宮古空港の緑化を図る「花の宮古空港整備」、「河津桜の花見公園整備」の各事業が盛り込まれている。