食肉センター建て替えへ/総事業費6億3000万円
取締役会で事業化決定 来年度の完成目指す
宮古食肉センター(池間等志社長)は新宮古食肉センター事業導入検討委員会(委員長・慶留間智厚宮古家畜保健衛生所長)の答申を受けて17日、取締役会を開き、老朽化の著しい現施設の建て替え案を可決した。建設場所は、宮古島市上野字野原1190の187(旧家畜競り市場)。総事業費は現施設解体工事を含めて6億3250万円を見込む。2012年度中の着工と完成を目指す。
答申は、食肉センターについて「安全で安心できる食肉」を提供する上で公益性、公共性を最大の役割にしている施設と位置付け。と畜場は、家畜のいる地域になくてはならないと必要性を強調した。
新センターの20年度のと蓄計画には牛1076頭(1日当たり5頭)、豚1800頭(同8頭)、ヤギ720頭(同3頭)を設定。同計画を踏まえて委員会は、10年後の経営改善は可能とし、地域の畜産振興に寄与するためにも「新施設を整備することが望ましい」と結論に至った。
施設の整備に当たっては、再生可能エネルギーを活用して健全化に努力していくことも重要と意見があったと報告した。
補助事業は「離島畜産活性化施設整備事業」を導入する。補助率は9割で、1割(約6000万円)の補助残については市とJA、センターの負担を中間答申している。議案審議で下地敏彦市長は、「負担金などの調達調整はより早めに」にと助言した。
市有地の建設予定地についても、借り受けに向けて調整を急ぐ方針を確認した。
施設機能は係留、解体処理、加工施設などを備える。