全宮古書道展が開幕/書心会、本社主催
市中央公民館あすまで 30周年記念し特別展も
今年で30回の節目を迎える「全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)が19日、市中央公民館大ホールで開幕した。児童生徒や一般市民から応募のあった作品をはじめ、書心会役員の書や県内外からの招待作、30周年を記念した特別展示など合計955点を一堂に展示。会場には子どもから大人まで、宮古島で書道に携わる人らが多数訪れ、一つ一つの作品をゆっくりと鑑賞した。会期は21日まで。
市民書道家の作品を発表する機会を作ることで、心技の向上を図り書道教育の発展に寄与することを目的に毎年、開催している全宮古書道展。今年は児童・生徒の部に776点、高校・一般の部に110点の応募があり、審査の結果、児童・生徒の部では北中学校2年の沖野響君が、高校・一般の部では友利忠晴さんがそれぞれ大賞に輝いた。
応募作のほか、書心会役員の作品や石垣市交流作品、県内外からの招待作、特別支援学校卒業生の作品、そして今回は30周年特別企画として、宮古島の先人の書13点と、滋賀県観峰館所蔵の中国・清時代の書10点も展示している。
書心会の天久宏会長は「孔子の言葉に『三十にして立つ』とあるように、30回を迎えようやく一人前になれたと思う。これも関係者の協力のおかげ。今回も力作が多く、回を重ねるごとに技が高まっている。児童・生徒へ書の裾野が広がっていることもうれしい。今後もみんなと力を合わせ続けていきたい」と語った。
会期はあす21日までで、開始時間は午前10時から、終了はきょう20日が午後6時、21日は同5時までとなる。表彰式は28日に市内のホテルで行われる。