11/23
2024
Sat
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
政治・行政 教育・文化
2011年9月1日(木)9:00

鏡原馬場跡審判台の保存を/市指定文化財

地元が教育長に要望


地元自治会などから現状保存の要望書が提出された鏡原馬場跡地にある審判台

地元自治会などから現状保存の要望書が提出された鏡原馬場跡地にある審判台

 鏡原地区の自治会長と鏡原小・中学校の校長、PTA会長の10人は連名で、市指定文化財である鏡原馬場跡にある審判台について、市教育委員会に現状保存を要望。代表して七原自治会の西里明男会長が30日、市役所城辺庁舎に川上哲也教育長を訪ね、要望書を手渡した。


 鏡原馬場は、1894年3月、人頭税廃止を政府、国会へ請願するため上京していた中村十作らが廃止の確約を得て帰島した際、出迎えた農民らが漲水港から踊ってきて盛大な祝宴と競馬、クイチャーなどを催し宿願達成の喜びを分かち合った場所とされている。年2月、当時の平良市から市の文化財に指定された。


 現在は、跡地の一角に審判台の石組みが残されているが、そこは私有地で地権者が審判台の移設を市に要望している。それを知った地盛、七原、山中、盛加、細竹、野原越の6自治会の会長と鏡原小学校と中学校の校長、両校PTA会長の計10人は、現状のまま保存するよう求める要望書を作成。西里会長が川上教育長を訪ね、「古くから地域住民に親しまれた文化遺産であり、数少ない地域の生きた歴史教材。現状保存を検討して下さい」と要望書を手渡した。


 川上教育長は「保存、継承したいという思いは分かる。文化財保護審議会で協議しているところなので、要望を伝え前向きに検討したい」との考えを示した。
 鏡原馬場跡の審判台については、地権者からの要望を受け、市では6月に開いた文化財保護審議会で対応を協議。近くに移転させるか、現状のままの保存に地権者の理解を得ることができないかなど意見を交わした。次回、審議会は9月下旬開催を予定していて、教育委員会では早めに結論を出したい考えを示している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!