葉タバコ支援融資5億8900万円/沖縄公庫8月末
宮古、県全体の8割占める
沖縄振興開発金融公庫は、東日本大震災や台風2号の被害を受けた農家に対する農林漁業セーフティネット資金の融資状況を8月31日に発表した。台風被害が甚大となった葉タバコ農家には、8月末までに136件、7億4200万円を融資。地区別には宮古が最も多く、105件・5億8900万円と全体の8割近くを占めた。
南部が11件・5700万円、中部9件・3900万円、八重山が11件・5700万円となった。1農家当たりの融資額は、550万円。融資は最終的には190件、10億円程度になると見込んでいる。
台風2号は5月28日に、宮古島地方を直撃し、収穫中の葉タバコに壊滅的な被害を与えた。県たばこ耕作組合などの調査によると、被害額は16億1000万円に上った。
農林漁業セーフティネット資金は、災害を受けた経営の再建支援などを目的にしている。融資の限度額は600万円、返済期間は10年、うち据置期間は3年以内となっている。
東日本大震災の影響を受けたキク農家なども加えた全体の農林漁業セーフティネット資金の合計は405件、19億2700万円となっている。