尖閣諸島の漁場調査へ/宮古島・池間漁協
漁船6隻で来週出港
宮古島漁協(小禄貴英組合長)と池間漁協(浜川洋美組合長)に所属する漁船計6隻が来週、尖閣諸島海域での漁業調査のために出港することが2日、両漁協への取材で分かった。伊良部漁協(友利義文組合長)所属の漁船の出港はまだ決まっていない。
池間漁協が深海一本釣りでマチ類やタイ類などを調査するのは今回が初めてとなる。
ここ数年、国は尖閣諸島など日本の周辺海域で外国漁船による漁具破損などの被害が相次いでいるとして、外国漁船被害救済事業で対応している。
これまで、宮古島漁協や伊良部漁協の漁船が同諸島の漁場調査、外国漁船の操業状況や外国取締船の行動調査を実施した。
今回も同事業で従来と同様な調査を実施する。新規の漁場開拓も調査に含まれる。
宮古島漁協の漁船1隻が5日、池間島漁協の漁船5隻が7日にそれぞれ出港する。両漁協を合わせた調査費は約1800万円。
浜川組合長は「身の安全と航海安全が最も大事。国による監視を強化してもらいたい」と話した。
尖閣諸島は、魚釣島、久場島(別名黄尾嶼など)、大正島(別名赤尾嶼など)、北小島、南小島の5島と3岩礁の総称。佐良浜の方言では「ウコン」と総称している。伊良部島の北西約163㌔に位置している。