アララガマ精神でまい進/宮古青年会議所
節目の50周年で誓い新た
社団法人宮古青年会議所(宮古JC)の設立50周年記念式典と祝賀会が4日、市内のホテルで開催された。会員やシニア会員、姉妹JCの津山(岡山県)や友好JC・北見(北海道)、地元の各団体から約160人が出席し、30周年の節目を祝うとともに今後を展望した。中尾忠筰第50代理事長は「会員一同、これまで以上に心を一つにアララガマ精神を持って活動にまい進していく」と誓いを新たにした。
宮古青年会議所は1962年、平良重信氏を初代会長に発足した。会員は若い経営者が中心で、年齢は20~40歳。会員らは「修練・奉仕・友情」の三信条のもと地域発展に若い力を発揮してきた。
活動はJC杯少年野球大会や、宮古夏まつり大綱引きの運営を現在まで継続。地下ダムや東京直行便、プロ野球キャンプ、伊良部架橋実現など過去にかかわった要請活動も数多い。歴代役員や活動歴が映像で紹介された。
あいさつで中尾理事長は、宮古には教育や自衛隊の先島配備、下地島空港の利活用など課題が多いと指摘した。下地島空港については、国連施設や専門的な産業研究機関の誘致などを提言。これを起点に外国からの訪問客が増え国際化が進展していくと独自の視点を示した。今後に向けては「課題解決への議論を喚起して、その中心に青年会議所が立っていかなければならない」と強調した。
上地克幸シニア会長は「地域を思い人を育ててきた50年間の成果を忘れず、これからもより良い地域づくりに努力を重ねてほしい」と激励した。
仲井真弘多知事(黒島師範県宮古事務所長代読)は、会員が地場産業の発展や地域の活性化に先導的役割を果たすよう期待した。
下地敏彦市長(長濱政治副市長代読)は「50年の歴史を踏まえ、新しい時代の担い手として自覚と使命感を一層高め明るい豊かな社会づくりにまい進してほしい」と要望した。
祝賀会は余興や乾杯などで盛り上がった。