尖閣諸島沖、豊かな漁場確認/宮古島、池間両漁協
漁船10隻の中間調査報告
尖閣諸島沖で外国船・漁場調査を実施した宮古島漁協(小禄貴英組合長)所属の漁船1隻と池間漁協(浜川洋美組合長)所属の漁船9隻の計10隻の中間調査報告が13日までに、明らかになった。台湾漁船は5隻確認し、カツオやキハダマグロ、カジキ、フエダイ類のマーマチ(オオヒメ)などが回遊している豊かな漁場であることが改めて再確認された。
国の外国漁船被害救済事業で行われた。調査海域は、池間方言でアカウと称する大正島(別名赤尾嶼)沖。今回の調査期間は5~10日までの6日間。1隻当たりの調査は2泊3日。宮古から尖閣諸島沖までの航海は約8時間。
宮古島漁協所属の1隻が5~7日までの調査で台湾漁船5隻を確認し、池間漁協所属の9隻は未確認だった。水揚げされた魚類は販売できないため、総水揚げ量は不明。
漁師らは、多数のアホウドリ(アホウドリ科)のほかに海鳥(鳥名不明)、大量の漂流ゴミを目撃した。漂流ゴミは沖縄方面へ移動しているとして、船舶の安全航行を呼び掛けている。
10隻は2航海を計画し、天候が回復次第再出港する。まだ出港していない宮古島漁協所属の漁船4隻は今後出港する。一方、伊良部漁協(友利義文組合長)では、漁船隻数や出港日を調整している。
小禄組合長と浜川組合長は「今後の調査でも国は巡視船で漁船の安全を確保してほしい」と要望している。