市長に懇談会出席を要請/学校統廃合
狩俣、島尻の「地域連合」
狩俣と島尻地区の自治会やPTAなどで構成する「学校統廃合を考える地域連合」のメンバーは14日、市役所平良庁舎を訪れ、下地敏彦市長、市教育委員会の川上哲也教育長、宮国博委員長に対して、今月20日に開催予定の学校統廃合を議題とした地域懇談会への参加を要請した。
出席の要請に対し下地市長は「現在は、対象地域の住民に教育委員会が説明会を行っている状況であり、現段階で私が出ることはできない。地域活性化なども絡む問題で、その部分については私の担当。時期が来れば説明を行いたい」と述べ、同連合が求める20日の懇談会への出席については時期尚早として拒否した。
要請では狩俣小中、宮島小のPTAの代表が要請文を手渡した。
要請文では「学校統合によって子どもたちの教育環境に大きな変化が予想され、それによる教育への悪影響や地域の未来はどうなるのか地域は大きな懸念を感じている。3者と膝を交えた懇談会ができれば地域住民、保護者の不安解消にもつながるので参加してほしい」と呼び掛けた。
要請団からは、この問題が地域理解を得ないまま、学校統廃合の議案が議会に提案されて、地域の声が無視されて統廃合が進む可能性を不安視する意見が出された。
これに対して下地市長は「地域説明会でじっくり話し合っている段階であり、今の段階で議会に学校統合の議案が提案されることは絶対にない」と明言した。
そのほか、懇談会が開催される20日は、9月定例会の一般質問が始まる前日であることから、川上教育長、宮国教育委員長とも参加は厳しいとの意向を示し、開催時期の変更を要請団に要望した。
これに対して同連合は、20日の開催を見送り、定例会後に日程調整を行うこととなった。