健康長寿を盛大に祝う/宮古島市主催
下地、上野で敬老会
宮古島市が主催する敬老会が15日、下地、上野の両地区で実施された。下地敏彦市長をはじめ、多数の来賓が出席し、下地745人、上野601人の高齢者の末永い健康を願った。
下地地区
下地地区敬老会は、同農村環境改善センターで開かれた。70歳以上の高齢者745人(男性295人、女性450人)の長寿を盛大に祝った。新敬老は30人。ステージではさまざまな余興が披露され、祝いの席を盛り上げた。
主催者を代表して下地敏彦市長は「皆さんの長寿と健康を心より祝福する。住み慣れた地域で元気に安心して暮らせるよう、高齢者福祉の充実に努めたい」と式辞を述べた。
市議会の下地明議長は「皆さんは激動の時代を生き抜き、平和で豊かな社会の基礎を作った社会の恩人だ。安心して過ごせるよう高齢者に優しい社会を目指したい」と話した。
新敬老を代表して村吉順栄さんは「戦時中にわれわれを生み、育ててくれた両親に感謝したい。多くの出会いや喜怒哀楽を共にした仲間とここまで頑張ってこれた。今後も健康な人生を送りたい」と喜んだ。
祝宴では園児や児童・生徒、婦人会などによる多彩な余興が披露された。参加した高齢者らは、かわいらしい踊りや勇壮な太鼓演舞を楽しんだ。会場に並べられた料理は、下地地区地域づくり協議会女性部などがこの日、手作りした。
上野地区
上野地区敬老会は上野公民館(旧農村環境改善センター)で行われた。招かれたのは70歳以上の高齢者601人(男性252人、女性349人)。婦人会や青年会、園児らが余興を披露して高齢者の健康と長寿を祝福した。
式辞で下地敏彦市長は「市や上野が発展したのは、皆さんの長年の努力と苦労のおかげ。皆さんが培った経験、知識を活力ある社会づくりのために役立ててもらいたい」と語った。
市議会の平良隆市議は「新会員の皆さんは、老人クラブの一員としてさらなる活躍を祈念する。高齢者福祉の向上に努め、安心して暮らせるように頑張りたい」と述べた。
新敬老28人を代表して川田正一さんは「先輩たちから博愛の精神、文化を引き継いできた。その心を子や孫に継承しながら、楽しく過ごせるように頑張りたい」と述べた。
式典では新里愛稀さん(上野小6年)、川満愛実さん(同中3年)が作文を発表。祖父母らに対する感謝や長寿を願う言葉を贈り、盛大な拍手を受けた。
式典後のアトラクションは、婦人会の演舞「祝い節」で幕を開けた。青年会による三線演奏や園児の元気いっぱいの踊りも披露され、大いに盛り上がった