「パニパニおばぁ」デビュー/3人合わせて169歳
かっぽう着で歌って踊る
アイランダーアーティスト下地暁さんプロデュースの「パニパニおばぁ」があす19日、デビューする。3人組の女性ユニットで与那覇冴子さん(54)、羽地隆子さん(62)、本永安子さん(53)で構成、合計年齢は169歳になる。同日付でデビュー曲「パニパニおばぁの歌」の宮古島内限定販売を開始。笑顔いっぱいの3人は「おじいやおばあに勇気と元気、笑顔を送り続けたい」とやる気は十分だ。初公演の日程は未定だが、近く島内で開催されるイベントに出演する。そろいのかっぽう着で歌って踊れるユニークな「おばあユニット」が誕生する。
パニパニおばぁの結成は下地さんが7年前から温めてきた。当時のパニパニガールズの運動会に参加した下地さんが、曲に合わせて自然に踊り出すおばあを見て結成することを決めた。あす発売の「おばぁの歌」の曲の大半もこのときに書き上げたという。
下地さんは「敬老会の余興や福祉施設の慰問などに出演しておばあたちの元気な姿を届けたい」と島内での福祉活動に意欲的だ。
「おばぁの歌」の歌詞には家族の大切さや長寿のありがたさを全体にちりばめた。そんな歌詞を「まだまだ若い」と話す3人組が元気な声で歌い上げる。
与那覇さんは「すべては暁の熱い想いだよ」とパニパニおばぁ結成の経緯に触れる。「島を元気にしたいという想いを力いっぱい応援したい。島にいるおじいやおばあがいつまでもパニパニと元気でいられるように願いを込めて歌う」と下地さんの想いを歌と踊りで表現していく決意だ。
羽地さんは「私も60歳を過ぎたけど、島にはがんずうなおじい、おばあがたくさんいる。お手本にして私も頑張りたい」と気を引き締める。本永さんは「高齢化社会と言われるけど、私自身、介護保険を使わないようにいつまでもパニパニとしていたい」と話した。
元気いっぱいの「パニパニおばぁ」。歌の発売を皮切りに、各地域のイベントに出演して「おばぁ自慢の笑顔」を会場に振りまく。
デビュー曲の「ぱにぱにおばぁの歌」と「なりやまあやぐ」を収録したCDははTSUTAYAや土産品店などで販売する。発売元はラグーンミュージックエンターテイメント。価格は税込み1000円。