強盗事件想定し防犯訓練/郵便局 警察署
非常時での対応など検証
防犯意識の向上を目的に27日、宮古郵便局(与那覇寛信局長)は強盗対策模擬訓練を実施した。本番さながらの訓練では非常時に職員が互いに連携し、それぞれの役割についてスムーズに対応できるかを検証した。
午後5時ごろ、犯人に扮(ふん)した2人の警察官が拳銃を持って局内に押し入り、発砲した上、職員に対して「金を出せ」などと脅して現金を奪って逃走。
職員らは現金を強奪して逃走する犯人にカラーボールを投げるなど対応した。
さらに、職員は駆けつけた署員に犯人の特徴や逃走に使用した車両のナンバー、車種などを正確に伝えた。
訓練後、与那覇局長は「思ったよりも犯人が押し入って逃亡するまでの時間が短かった。今回の訓練を通して事前の対策の必要性を感じた。また、スキのない職場づくりや未然防止対策も今後図っていきたい」と述べた。
訓練を終えて、同署の講評では「今回はカラーボールを投げつける状況となったが、実際の事件で拳銃を持った犯人に不用意に近づくのは危険。人命の安全が大前提なので無理しないでほしい。また日ごろから非常ベルの位置などを確認することも大切」と防犯意識の高揚を呼び掛けた。
今回の訓練は同局の職員20人と警察官6人が参加して行われた。