申し込み者が大幅減/宮古島マラソン
740人、前回の半数以下
11月13日に開催される第2回エコアイランド宮古島マラソンの出場申込件数が伸びない。申込期間を2度延長しながらも27日現在の申し込みは約740人、前回1605人の半数以下にとどまっている。
大会事務局の宮古島観光協会では同時期に開催される島内外のマラソン大会が影響しているとみている。観光振興を狙いに開催される宮古島マラソンだが、出場者の大幅な減少は厳しい現状と言えそうだ。11月12日開催のたらま島一周マラソンに与える影響も懸念される。27日現在(受付開始は1日)の申し込みはわずか12人。1日違いの開催期日が、両大会の出場者に少なからず影響を与えている。
観光協会によると、27日現在の申込件数はフルマラソンが約400人、ハーフマラソンが約340人にとどまっている。前回大会はフルに813人、ハーフに792人出場した。全出場者1605人のうち、851人が島内出場者で島外の出場者は沖縄本島を含めて754人だった。
同協会は、出場者が伸びない要因について、東日本大震災の影響をはじめ来月30日に開催される大阪マラソンや11月20日の神戸マラソン、12月4日の那覇マラソンなどを挙げる。
マラソン大会については開催が1カ月以内に集中しているため、本土のランナーは大阪や神戸のマラソンを選び、沖縄本島や宮古島市のランナーは那覇マラソンに出場するという流れが出場者の減少に拍車を掛けているとみる。
陸上競技関係者は「1カ月のうちに2本のフルマラソンはきつい。このためランナーはどちらかの大会を選ばなければならない。宮古の人の場合、多くが宮古島マラソンよりも那覇マラソンを選ぶはず。大会の歴史も違えば出場者数も桁外れで宮古島マラソンを選ぶ人は少ない」と指摘した。
たらま島一周マラソンの開催期日と1日しか変わらないという点も減少の要因とみられる。同マラソンは毎年約300人が出場する大会で宮古本島からも多くのランナーが出場する。
だが、今回は1日後に宮古島マラソンがあるため多良間マラソンに出場しない人が増えるのではないかと指摘する声がある。その逆もあり、多良間マラソンの出場を優先して宮古島マラソンに出場しないというケースも否定できない。
多良間村の担当課に宮古島マラソンによる影響の有無を尋ねると「影響がないとは言い切れないが…」と例年に比べて少ない現時点の申込状況を懸念。「村内の方はぎりぎりで申し込むと思うのでこれから増えてくるはず」と答えながら今後の申し込みに期待した。
宮古島マラソンの出場申込受付は30日まで。