粟國裕貴君(宮高1年)が市長賞/総合文化祭・高校生の主張大会
教育長賞は上地奈央さん(伊良部高1年)
第6回市民総合文化祭の高校生の主張大会(主催・市、市教育委員会、市文化協会)が5日、マティダ市民劇場で行われた。4高校から男女12人が出場。審査の結果、「夢を持つということ」の演題で発表した宮古高校1年の粟國裕貴君が最優秀賞の市長賞に輝いた。教育長賞には伊良部高校1年の上地奈央さんが選ばれた。
発表で粟国君は、「夢を持つこと、夢に向かって少しでも前進すること、他人と自分を比較するのではなく、昨日の自分と比較することが進歩となり、希望となる」と訴えた。
さらに、「夢」については「自分自身の人生を自分の手でより豊かなものにしていくこと」とし「日々の活動や読書など『夢のヒント』はいろいろなところに転がっている。その『ヒント』を見逃さず大切にすることも夢への第一歩。皆さんも一緒に夢をかなえるため努力を共に頑張ろう」と訴えた。
受賞について粟國君は「ほかにも上手な発表があったので自分が市長賞と聞いてはじめはびっくりした。発表についてはこれまでの練習の成果が出せたので満足している」と感想を述べた。
「かけがえなのないもの」との演題で教育長賞を受賞した上地さんは、家族の大切さ、ありがたさを訴え、来場者に「日ごろは照れくさくて言えない家族への心からのありがとうの気持ちを伝えてみませんか」と呼び掛けた。
教育長賞受賞について、上地さんは「市長賞か教育長賞を目標にしていたのでとてもうれしい」と笑顔で感想を述べた。
審査項目は論旨(60点)と表現(40点)で評価された。評価項目は、話題は具体的で魅力があるか▽構成・内容はしっかりしているか▽発生は正しく、はっきりしているか▽聞き手をよく見ているか-など8項目で採点された。
3位となる優秀賞には小宮雛子さん(宮古高校2年)と粟國拓夢君(宮古工業高校2年)が選ばれた。
審査委員長の宮国敏弘福嶺中校長は「課題はもう少し社会へのメッセージを発表内容に厚く盛り込んでほしい。成果としては内面の苦しみや短所を赤裸々に発表し、それを乗り越えようとの姿勢が見られて良かった」と審査講評した。
そのほかの発表者8人は優良賞を受賞した。