自転車活用しCO2削減を/観光・通勤用無料貸出実験スタート
利用職員、積極的なエコ通勤誓う
市役所下地庁舎と平良の「まちなか地区」、来間島で電動アシストを含む計18台の自転車の無料貸出することで観光、通勤時の二酸化炭素(CO2)排出量を削減しようとする社会実験が今月1日からスタート。7日には下地庁舎で、自転車を利用したエコ観光・市職員エコ通勤の開始式が開かれ、自転車通勤に取り組む職員が「自転車を利用したエコ通勤を積極的に行います」と宣言した。
宮古島市では2009年度から国土交通省の「先導的都市環境形成促進事業(社会実験)」を活用し、自転車(レンタサイクル)を利用したCO2排出減少へ向けた事業を計画。10年度にはプレ実験として来間島のペンションで観光用に4台の電動アシスト自転車のレンタルを実施し、課題や改善点の調査を行ってきた。
そして今年10月1日からは、観光用に来間島のペンションに電動アシスト5台、平良の市公設市場に電動3台とクロスバイクと呼ばれる整地走行用タイプ3台の計6台を、下地庁舎には観光・通勤双方用として電動5台、クロス2台の計7台を置き、無料貸出をスタート。下地庁舎の7台は職員の通勤に使われるが、使用しない勤務時間中は観光用に貸し出される。事業期間は12年2月29日まで。観光用利用者へのアンケートで感想や改善点などについての意見を収集するほか、通勤に自動車を使わなかったことでのCO2削減量などを算出する。
事業費は、計画策定の21年度が960万円、22年度は300万、22年度は約1000万円で、国と市の負担割合は各年度とも2分の1ずつとなっている。
エコ観光・エコ通勤の開始式では、担当課である市都市計画課の川満義成課長が事業概要を説明したほか、担当職員が下地庁舎から約7、8㌔離れた平良地区に暮らす7人が自転車を借りて、また2人は個人所有の自転車を使い計9人の職員が自転車通勤にチャレンジすることを報告した。
下地敏彦市長は「観光客が平良のまちなかや来間島を自転車で走る、ぜひそういう運動をこれからも進めていきたいし、職員も健康維持のために自転車通勤増えれば良いと思う」と語った。
宣誓では、貸出自転車での通勤者を代表して、都市計画課の仲宗根誉晃さんが「自転車を利用したエコ通勤を積極的に行い、エコ通勤で市民への普及、CO2削減、健康な体づくりを目指します」と力強く述べた。
自転車貸出に関する問い合わせは、下地庁舎は都市計画課(電話76・6507)、公設市場は市場内の「まちの駅市場」(同79・0807)、来間島は「ペンションたきなか」(同76・3402)まで。