優しい心できれいな花を/鏡原小児童
人権の花運動で植え付け
「人権の花運動」の植え付け式(主催・宮古島市)が12日、鏡原小学校(宮国和之校長)で行われた。式では同校の児童145人が同運動の柱である基本的人権の尊重や「思いやりの心」「協力し合うことの大切さ」について学び、計320本の花の苗を植え付けた。12月6日予定の開花式に向けて児童たちは互いに協力し合いながら担当の花を育てていく。
植え付け式で、下地敏彦市長のあいさつを代読した田場秀樹教育部長は「花は、水をあげて、肥料を与えて、雑草取りをしないときれいな花を咲かせない。みんなで協力し合いながら育ててきれいな花を咲かせてほしい」と呼び掛けた。
そのほか式では、人権擁護委員が同運動の趣旨などを説明。市からは同校に花の苗のほか、立て看板、エコバックなどがプレゼントされた。
宮国校長は「花に優しく接する心を育てて、命の尊さや博愛の心を身に付けてほしい」とあいさつした。
お礼のあいさつでは児童を代表して下地将太君(6年)が「きょうは皆さんの話を聞いて協力すること、思いやりの気持ちを持つことの大切さを学べた。その気持ちを持って大切に花を育てたい」と述べた。
セレモニー終了後、全児童による植え付け作業が行われ、校庭に用意されたプランターにベゴニア160本とインパチェンス160本の計320本を植え付けた。
同運動は、子どもがお互いに協力し合いながら花を栽培することで情操をより豊かにし、命の大切さや相手に対する思いやりなど、基本的人権の尊重の精神を身に付けることなどを目的に毎年実施している。