藤枝市と友好都市へ/宮古島市
23日に調印式 災害時相互支援の協定も
宮古島市(下地敏彦市長)と静岡県藤枝市(北村正平市長)が23日、友好都市を提携する。今回の提携は3月11日に起きた東北大震災を受け、宮古島、藤枝両市間で災害時相互支援協定が結ばれる点が特徴的。今後文化、教育、スポーツ、経済などの幅広い分野で交流を進める。
長濱政治副市長は12日、提携について「今後、両市の物産展などでそれぞれの特産品を紹介するなど、人的、物的、経済的な交流が進み、お互いに発展できるきっかけにしたい」と話し、今後の交流発展に期待を寄せるとともに、災害時相互支援協定について「友好都市としてお互いに支援金や支援物資を送ることができることには大きな価値がある」と述べた。
宮古島市から下地市長をはじめ、下地明市議会議長、宮古島観光協会の豊見山健児会長、宮古島商工会議所の下地義治会頭一行20人が藤枝市を訪れ同日、友好都市提携の調印式を行う。藤枝市は福島県西会津町、東京都世田谷区に次いで三つ目の友好都市。
下地市長一行は同日藤枝市で開かれる第1回フードスマイルフェスティバルinふじえだの開会式にも出席する。宮古島市からは同フェスティバルの屋外出店ゾーン(友好都市PRゾーン)にモズク、天ぷら、海ぶどうなどを出店する予定。
藤枝市との交流は2008年9月に西光エンジニアリング(藤枝市)と宮古島漁協の連携で半生タイプのモズクの商品化に成功したことがきっかけで始まった。
藤枝市は7月に宮古島市で開かれた第2回マンゴーまつりでブース出展し、お茶やドライフルーツなど同市の特産物をPRした。9月26日には藤枝市企画財政部広域連携室の藤村啓太室長と西光エンジニアリング代理店の沖友の岡村邦康社長が宮古島市を訪れ最終調整を進めた。
今後は11月19、20日に宮古島市のパイナガマホールで開催される産業まつりに藤枝市がブース出展を予定している。
藤枝市は人口約14万5000人。面積は約194平方㌔㍍で、特産品はお茶やシイタケなどが有名。