産業・経済
2011年10月13日(木)9:00
漁船16隻が帰港/伊良部漁協所属
尖閣沖の漁場調査終え
伊良部漁協(友利義文組合長)所属の漁船16隻が12日、尖閣諸島沖での外国船・漁場調査を終えて佐良浜漁港に帰港した。カツオ一本釣り漁船の喜翁丸の漢那一浩船長は「尖閣諸島沖は豊かな漁場だった。遠くで船一隻を目撃したが、国籍の特定には至らなかった」と調査結果を語った。
国の外国漁船被害救済事業で実施した。国からの補助金は約1800万円。
16隻の乗組員は総勢約50人で10日、同漁港を出港した。漁場調査は赤尾嶼沖で実施した。キハダマグロやイソマグロ、カツオ、マーマチ(和名オオヒメ)などを水揚げした。漁獲物は販売できないため、総水揚げ量は分かっていない。
16隻に次いで漁船5隻が11日に出港し、赤尾嶼沖で操業している。きょう13日に帰港予定。計21隻は2航海で調査を終了する。
漢那船長は「国の事業終了後も尖閣諸島沖で操業したい」と語った。
尖閣諸島 魚釣島、久場島(別名黄尾嶼など)、大正島(別名赤尾嶼など)、北小島、南小島の5島と3岩礁の総称。伊良部島から約163㌔に位置している。