防災展望台が着工
災害に備え食糧など備蓄
カママ嶺公園の旧展望台が防災用備蓄倉庫を備えた施設に改築されることになり14日、地鎮祭が行われた。倉庫の面積は、361平方㍍。水や食糧など、緊急避難に必要な物資を備蓄する。大規模災害に備える備蓄倉庫の設置は、宮古島市では初めて。完成は、来年2月を予定している。
カママ嶺公園は、市の防災計画の中で市街地の人々の避難場所に指定されている。今回、旧展望台が築後35年経過し老朽化していたことから、備蓄機能も兼備して建て替えることになった。
新展望台は、カママ嶺公園西側の海抜37㍍の高台に位置する。2階建てで、1階が備蓄倉庫。建物は横から見ると、ピラミットの形に似ている。
地上からてっぺんまでの高さは9・9㍍。展望スペースの地上高は2階が3・3㍍、屋上が6・6㍍。伊良部大橋や市街地の風景が広がるという。
倉庫にはご飯や水、乾パン、みそ汁、粉ミルクなどの食糧や、ヘルメットや毛布、救急セット、衛生用品、懐中電灯、発電機などの必要品を備える予定。備蓄は5年計画で行い、今年度分は、年度末までに行う。
事業費は、約1億円。建築は勝建設(上地勝雄社長)、電気設備は朝日建設工業(狩俣政吉社長)が請け負った。
地鎮祭には工事関係者や、市の職員らが出席し、くわ入れなどで、工事の安全を祈願した。儀式は甘露寺の奥浜善弘住職が執り行った。
直会で、上地社長は「安全を最優先し、無事故で工事を完了させたい」とあいさつした。