検挙者の74%「知っていた」/二日酔い運転
意識の低さ浮き彫り/宮古島署がアンケート実施
後を絶たない管内の飲酒運転の検挙を踏まえ、宮古島署は先月10日以降、酒気帯び運転検挙者を対象にアンケートを実施。今月10日までの1カ月間で19人がアンケートに応じ、その結果をこのほどまとめた。「二日酔い運転」が増加していることについての認識では「知っていた」が74%で「知らなかった」の26%を大きく上回り、「朝の取り締まり強化」についての認知度は浸透している一方で、二日酔い運転が増加している実態が示された。
同署管内における飲酒運転検挙数は今月7日現在で113件となり、昨年1年間の総数112件を上回った。そのうち、40件(約35%)が朝の検挙「二日酔い運転」となっている。
今回のアンケートは飲酒運転の検挙がいっこうに減らないことから、同署や関係機関が飲酒運転の根絶を求めて実施している各種活動や報道を通して呼び掛けていることが実際に浸透しているかなどについて確認するために実施された。
「取り締まり強化の認識については「新聞・テレビで知っていた」が58%。「家族・友人、知人から聞いて知っていた」が26%で検挙者の%が取り締まりの強化を知りつつ運転していた。
「飲酒運転をした理由」については、「飲酒後寝たから大丈夫」が最も多く32%。次いで「翌日の仕事に必要」が26%、「警察に捕まらない」が21%、「この程度は大丈夫」が16%だった。
「運転前の飲酒に対する意識」では、「翌日まで残るほど飲んだと思わない」が最も多く32%、次いで「飲むつもりはなかった」と「タクシー・代行で帰るつもりだった」がそれぞれ21%。「運転予定で飲んだ」は10%だった。
「飲酒量」については、「1~5杯」が53%で最も多かったが「11杯以上」との回答も42%と多く、同署では「宮古は他の地域に比べても飲酒量が多い」と指摘している。
こうした結果を踏まえ同署では「アンケートを実施してみて『二日酔い運転』の検挙者が増加していることを認識できていることが分かった。しかし、検挙者数は昨年よりも増加している。これからも取り締まりは強化していく。節度ある飲酒を心掛け、酒が残っていると思ったら絶対に運転しないという意識をもっと持ってほしい」と呼び掛けた。