発達障害 「きめ細かい支援を」/子育て支援養成講座
玉元江美子さんが講演
全国心身障害児福祉財団主催の発達障害に関する子育て支援養成講座が16日午後、宮古島市社会福祉協議会平良支所で行われた。那覇市母子生活支援センター施設長の玉元江美子さんが講演し、誰でも参加できるきめ細かい支援体制の構築を呼び掛けた。
元県立宮古特別支援学校校長の玉元さんは、現場で出会った子どもたちを紹介しながら正しい子どもの見方や接し方を伝えた。その上で発達障害児といわれる子どもたちに対する理解の促進を求めた。
那覇市母子生活支援センターの取り組みを通して母子家庭を取り巻く現状も報告した。「お母さん一人で子どもを育てる上で、課題を抱えた母子が多い。県内には那覇、沖縄、浦添にセンターがあるが、宮古島市にもあれば良い。これからの課題になる」と福祉行政の充実に期待した。
宮古島市における発達障害支援体制に関しては支援室「ゆい」と、子どもの健やかな成長と高齢者の生きがいづくりを促進するNPO「ばんず」の連携、協働によるさらなるネットワークの拡大を期待。NPOならではのフットワークを生かした息の長い支援の実践を呼び掛けた。