姉妹都市発展を誓う/宮古島市・マウイ郡
アラカワ郡長らが来島
宮古島市(下地敏彦市長)と姉妹都市を締結している米国ハワイ州マウイ郡のアラン・アラカワ郡長ら14人が18日、来島した。同日午後、市内のホテルでアラカワ郡長らを歓迎するウエルカムパーティーが開かれ交流を深めた。沖縄三世のアラカワ郡長と下地市長は姉妹都市のさらなる発展を誓い、がっちりと握手を交わした。今年は締結から46年。
1965(昭和40)年4月2日、マウイ郡参事会で当時の平良市との縁結びが満場一致で議決された。この決議は、前ハワイ沖縄県人会の知念清吉会長がマウイ郡当局への働き掛けと市への打診がきっかけだった。
同年5月、マウイ郡は沖縄県人会長を特使として市に派遣し、決議書とマウイ郡住民の親愛を表した友好の鍵を真栄城徳松市長に進達した。
同年6月24日、市議会でマウイ郡との姉妹都市縁組みが全会一致で決議された。
アラカワ郡長ら14人は、世界のウチナーンチュ大会に参加のために来県し、18日に宮古入り。宮古空港では歓迎セレモニーが盛大に行われた。宮古島を観光した14人のうち9人は、この日帰任した。
パーティーで、下地市長は「9月にマウイ郡を訪れた際には、大変お世話になった。今年は中・高生がマウイ郡でホームステイを体験した。中学生の中には『来年は自分が行きたい』という人が増え、子どもたちは、宮古とマウイ郡との比較文化の勉強に向け真剣に考えている」と述べ、ホームステイを支援していく考えを示した。
アラカワ郡長ら5人に花束と記念品を贈呈。アラカワ郡長は「宮古島と文化は違うがコミュニケーションを深め、姉妹都市関係を大切にしたい」と決意を新たにした。
舞台では、「プアエナ宮古」がフラダンスを演じ、アラカワ郡長らを喜ばせた。余興の合間には市議会の下地明議長、宮古島商工会議所の下地義治会頭、宮古島観光協会の豊見山健児会長らが乾杯の音頭を取り、姉妹都市のさらなる発展を祈念した。