講話と運動で心身整える/高齢者リーダー研修会
2011年度高齢者リーダー研修会(主催・市教育委員会、共催・市老人クラブ連合会)が18日、市中央公民館大ホールで開かれた。宮古伝承文化研究センターの佐渡山安公所長が「宮古の伝承世界~語ることが自己を豊かにする~」をテーマに講話を行ったほか、健康運動実践指導者の武藤佳代子氏が椅子に座ったままできる軽運動を紹介した。
心と体を整え、楽しく豊かな老後の生き方を目指すとともに、地域リーダーとしての意識向上を図ることを目的に開かれる研修会で、老人クラブなど高齢者団体のリーダーや会員ら約100人が参加した。
講話では佐渡山所長が、最近は地域の昔話を語れる人が少なくなっているほか、伝統行事や文化の継承が十分に行われていない現状に危惧を示し「精神世界を育んできた大事なものを後世に残し、引き継いでいかなければならない」と語った。
そのほか、東平安名崎のパナリ岩礁や伊良部元島にまつわる話など宮古各地に伝わる昔話やツカサ、カンカカリャーと呼ばれる女性らが神に祈りをささげる神事の様子を撮影したビデオなどを紹介。「宮古には先祖から築いてきた貴重な文化がある。今後も残していかなければ人の心のよりどころが失われてしまうのではないかと思う」と伝統・文化継承の必要性を語った。
武藤氏は、椅子に座ったまま体を動かす軽運動「チェアービクス」を紹介。筋や関節などを伸ばす準備運動を十分に行った後、音楽に合わせての運動に挑戦。参加者たちは武藤氏の指示に合わせ楽しそうに体を動かしていた。