精神保健福祉月間始まる
市民に理解、啓発へ/平良庁舎で作品展開幕
2011年度精神保健福祉普及月間が始まった1日、市役所平良庁舎1階ロビーでオープニングセレモニーが行われた。宮古地区精神保健福祉普及月間実行委員会の松川英文実行委員長から開会が宣言されたほか、関係機関代表者によるテープカットなどが行われた。併せて精神障害者の作品展も開幕。市内6団体から手芸、木工陶芸など5部門に約190点が展示されていて、多くの来庁者が作品の出来栄えに見入っていた。
今年の精神保健福祉普及月間は「健康こそ私の太陽、生きていることが喜びにつながる」を宮古地区スローガンとして開催される。
オープニングセレモニーでは松川実行委員長が「熱い気持ちでの活動を通じて市民に心の健康保持の大切さと、精神障害に対する理解、啓発を図っていきましょう」と呼び掛けるとともに月間の開会を宣言した。
市福祉保健部の国仲清正部長は「この普及月間が、精神障害者の自立と社会参加を目指して、ともに活動する地域社会に向けて良い機会となることを願っている」とする下地敏彦市長のあいさつを代読。宮古病院の安谷屋正明院長は「(作品展に出展されている)日々努力してきた作品を通して、精神障害の正しい理解がこれまで以上に地域に広まると思う」、市社会福祉協議会の川満省三会長は「健常者も障害を持つ人も心を一つにしていくことが大切。月間を通して地域の皆さんが精神保健の大切さ重要さを認識してほしい」と呼び掛けた。
セレモニーの最後は松川実行委員長や安谷屋院長、川満会長らがテープカットを行い、月間の開会を祝った。
作品展では、精神障害者が創作したさまざまな作品を▽手芸▽木工陶芸▽絵画▽書道▽写真-の5部門に分けて展示。来場者が良かったと思う作品に投票する審査も行われる。各部門上位3人は、月間関連イベントとして6日に市中央公民館で開かれる「こころの健康フェスタ」で表彰される。作品展初日に平良庁舎ロビーを訪れた市民らは、精神障害者が手がけた作品を鑑賞しながら気に入った一品に投票した。
作品展は4日正午まで。