宮高準V、花園行きならず/高校ラグビー県予選
0-40でコザに完敗
【那覇支社】第91回全国高校ラグビーフットボール大会県予選の決勝が2日、名護21世紀の森ラグビー場で行われ、準決勝で優勝候補の名護を破った宮高は強豪コザと対戦。宮高は相手チームの勢いに押されて試合の波に乗れず、0対40で完敗し準優勝に終わった。初の離島勢進出が期待された「花園(全国大会)行き」はならなかった。
午前11時のキックオフで始まった決勝は開始後2分、コザが左中間に先制トライ。5点を先取された宮高はスクラムからのセットプレーで力強さを見せるものの、ボールを奪取することができず、相手チームのパス回しの良さに苦戦した。前半で宮高は中央ペナルティーゴールを2本許すなど0-23の無得点で折り返した。
勢いに乗ったコザは後半12分に中央でペナルティーゴールを決めて追加点を挙げ、その後も2回のトライ、ゴールに成功し得点を重ねた。
宮高は粘り強さを見せたが、大量得点したコザに追いつくことができず、試合は0対40でコザが勝利した。
試合後、渡嘉敷通大監督は「自分たちの得意な形に持っていけずに苦戦した。基本に忠実な相手チームに迫力負けした感がある。プレーに対して動じない相手のディフェンスに圧倒された」と振り返った。石垣航平主将は「決勝に備え、チームでいろいろ準備したが、アタック、ディフェンスともに自分たちの形をつくることができなかった。気を引き締めて臨んだが力不足だった」と話した。