國仲さんに東久邇宮文化褒賞/点字方式ごみ袋ワンタッチ開口
視覚障害を乗り越え発明
視覚障害を乗り越えて発明を成し遂げた國仲智江子さん(48)=平良東仲宗根=が、その実績と心意気を認められ「東久邇宮文化褒賞」を受賞した。「受賞の知らせを受けた時は、びっくりした。戸惑いもあったが、これまでの頑張りが認められたと思って、ありがたくいただくことにした。私の受賞は、ほかの障害者の励みにもなると思う」と喜びを語った。
國仲さんは、2006年から視力が低下した。その中で、視覚障害者でも指先で触れれば開け口がすぐに分かる点字方式の「ロール巻きビニール袋(ごみ袋等)のワンタッチ開口」を考案。このアイデアは開け口を見付けにくくなった実体験から、ひらめいたという。同作品は06年の2月、知的所有権(著作権)を獲得した。
文化褒賞は、親しく付き合っている占い師の高橋一暢さんが推薦。受賞の知らせは、10月上旬に届いた。今月3日に東京都で行われた表彰式には高橋さんが代理出席し、5日に大きな賞状が届いた。受賞祝賀会を10日に、市内のホテルで開く。
國仲さんは、01年の宮古民謡コンクールで最高賞に輝くなど、民謡の分野にも造詣が深い。「今後も著作権を始め、民謡などやれることはいろいろやりたい」と意欲を燃やしている。